ホームページの更新頻度の目安は?更新頻度が低いデメリットも併せて解説

ホームぺージを更新するメリット
  • ホームページの担当者が辞めてしまってやり方がわからない・・・。
  • 更新が面倒で時間を取られてしまう・・・。
  • 制作会社に更新を依頼すると、料金が高いし・・・。

このような理由でホームページの更新をせずに放置していませんか?

ホームページを更新しないと、検索順位の悪化、トラブル発生などデメリットを招いてしまいます。また、リピーターの獲得にもホームページの更新は役立ちます。

社内のリソースやノウハウ不足で蔑ろにされがちなホームページの更新ですが、事業成長において不可欠な要素といえるでしょう。

今回は、ホームページを定期的に更新することがなぜ重要なのかを中心に具体的に解説します。

目次

ホームページの更新頻度が低いことのデメリット4選

ウェブサイト更新 QDF

営業時間や料金が古い、昔の社員の写真が残っているホームページは、ユーザーに誤解を与えるだけでなくホームページの評価を下げるきっかけになります。

デメリット1. 検索エンジンからの評価が下がる

実際に、Googleのアルゴリズムには、ホームページの新鮮さを評価するQDF(Query Deserves Freshness)が組まれているため、更新頻度は検索エンジンの評価において重要な要素の1つです。

QDF(Query Deserves Freshness)は、日本語にすると「新鮮さに見合うクエリ」と訳します。 要は、新鮮な情報が重視されるのがQDFです。

例えば、スポーツの試合結果や政治的な出来事、最新のエンタメニュースなどがQDFに該当します。古い情報ではなく、最新情報を知りたいものです。

そのような、鮮度の高い情報を求めていると判断されるクエリに対しては、ページの品質よりも最新情報が優先して表示されるといった仕組みです。

例えば、「天気」というクエリです。「天気」とGoogleで調べる人の大多数は、天気の概念が知りたい訳ではなく、向こう一週間程度の天気が知りたいはずです。そのため、最新の天気情報が上位に表示されるようになるのがQDFの仕組みです。

普段は公式サイトやWikipediaが検索上位に表示されている芸能人も、結婚発表があった際には結婚発表のニュースページが検索上位に表示されるようになります。

「いま、この芸能人を検索する人は、結婚発表の情報を求めているのだ!」とGoogleが判断することによってニュースが優先的に表示されるのもQDFの仕組みです。

ただ、うちの会社の情報は時事ニュースのような新鮮さは必要ないんだよな。。。

大抵の場合、このように思うかもしれません。

実際に、ホームページの更新頻度とSEOに”直接的”な関係はないとGoogleも明示しています

”直接的”という曖昧な表現をする理由は、更新を目的とした更新はSEO評価を得られないからです。

例えば、記事内のテキストを微妙に変えるだけの更新は、SEO評価を得られません。

あくまで、ユーザーにとって有益な情報を提供するために更新をすることに意味があります

デメリット2. ユーザーに誤解や不安を与える

何年もホームぺージを更新しないと、掲載している情報が誤っていたり、デザインが古臭くなるのは仕方ありません。

会社を何年も運営していれば、サービス内容、営業時間や料金、実績等は当たり前のように変わっていきます。

それらを無視してホームページのメンテナンスを怠ると、せっかくホームページに訪問してくれたユーザーに誤情報を与えるだけでなく、場合によってはトラブルに発展する可能性があるのです。

また、最新のニュースや製品情報が更新されていないと、訪問者はその企業やサービスが「活動していない」と感じるかもしれません。

新規訪問者の獲得が難しくなるだけでなく、既存の顧客も離れてしまうリスクがあるのです。

古い情報は会社にとってマイナスでしかないため、常に最新の情報に保っておくことは重要といえます。

更新したほうがいいホームページの特徴

  • 未だにスマホ対応していない
  • デザインが前時代的で古臭い
  • ホームページに掲載している写真が古い
  • ホームページの会社情報が古い・間違っている
  • ホームページのニュースが更新されていない

Googleの理念である「Googleが掲げる10の事実」の1番目に来るのが、ユーザーの利便性に関する内容です。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

引用:Googleが掲げる10の事実

古く誤った情報がずっと乗っているホームページは、当たり前のように利便性が低くなります。

つまり、Googleが評価しないホームページになる訳なので、最新の情報に保つことがユーザー目線でも、Google目線でも重要といえます。

デメリット3. ブランドイメージが悪化する

ホームページが更新されていたり、情報発信を心がけると、リピート購入やブランドイメージの向上に繋がります。

スターバックスの公式サイトでは、季節ごとのおすすめ商品やこだわりのカスタマイズなどを紹介しており、スターバックスを利用したくなるようなコンテンツが充実しています。

スターバックス公式サイト 春

引用:スターバックス

アメリカのベイン・アンド・カンパニー社の名誉ディレクターであるフレデリック・F・ライクベルトによれば、新規顧客獲得にかかるコストは既存顧客維持にかかるコストの約5倍といわれています。

つまり、ホームページに訪問してくれたお客様にリピートを促すほうが、経営上も効率的なのです。

ホームページ内でコラム記事やプレスリリースなど、ユーザーのためになる情報を積極的に更新することは、経営戦略上も重要といえます。

デメリット4. セキュリティリスクの増加

ホームページが長期間更新されないと、セキュリティ上のリスクが高くなります。

近年、サイバー攻撃の手法が巧妙化しており、セキュリティ対策も日々アップデートされています。

WordPressでホームページを構築した場合、WordPressやテーマ、プラグインが定期的にバージョンアップされるので、最新バージョンに更新することが重要です。

未更新のテーマやプラグインは脆弱性を生む要因となります。個人情報の漏洩やデータの改ざんなど深刻な被害が発生する可能性を未然防ぐことが大切です。

また、2018年よりGoogleのChromeでは、常時SSL化されていない「HTTP」サイトに警告を表示するようになりました。

SSL対策が済むと、「http」の後に「s」がつく「https」のWebサイトになります。まだ「http」のWebサイトは脆弱なため、SSL対応することを推奨します。

あわせて、お問い合わせフォームの送信画面やログイン画面で、「私はロボットではありません」の文言とともに表示されるチェックボックスを見たことがあるでしょう。それをreCAPTCHAといいます。

reCAPTCHAは、ボットによるスパム攻撃を防ぐためGoogleが提供しているサービスです。reCAPTCHAはWebサイトの安全性を担保するためには必要不可欠な存在といっても過言ではありません。

ホームページの更新頻度とその決め方

前提として、ホームページの更新頻度に正解はありません。しかし、Webマーケッターの視点で最適だと思われる更新頻度はあります。Webサイトの種類や目的によっても最適な更新頻度は異なるため、、ホームページの種類ごとの更新頻度を解説します。

ホームページの基本情報

ホームページの基本情報(企業概要、沿革、事業内容、交通アクセス、IR情報など)は、年1回~2回の更新で十分です。

基本的に情報が変更された際にホームページを更新すれば良いので、頻度は少なめでしょう。しかし、古い情報が掲載されたままではユーザーに誤解を与えるため、少なくとも年1・2回は見直すことをおすすめします。

ホームページの新着情報・お知らせ

ホームページに新着情報やお知らせは、最低3ヶ月に1回ペースで更新することをおすすめします。

お知らせの更新が1年以上ないホームページは、「この会社は一年以上も変化がないのだろうか?」
「今も営業しているのだろうか?」とユーザーにマイナスイメージを与えかねません。

1年以上も新着情報が更新されてないホームページを良く見るからこそ、新鮮な情報がアップされているだけでユーザーから好印象を受けられるでしょう。

新着情報に書くべきネタが思いつかない場合は、以下のような内容を書くと良いでしょう。「ホームページを見た人に知ってほしい最新の情報」はすべて新着情報に載せるべきです。

  • 営業に関するお知らせ(営業時間の変更や休暇など)
  • 新商品・新サービスの発表
  • イベント・セミナー開催、展示会出展のお知らせ
  • イベント・セミナーの開催、展示会出展結果について
  • キャンペーン情報について
  • 求人情報について
  • 会社で取り組んでいることについて
  • 季節や節目のあいさつ
  • 社会貢献活動について
  • SNSアカウント開設のお知らせ

些細なことでも、積極的に新着情報を更新しましょう。

注意点として、新商品・新サービスの発表の際は「一週間前〜前日」に公開するのが目安です。

公開のタイミングが早すぎると、ユーザーや貴社に忘れられてしまう懸念があります。また商品発売後に発表のリリースを配信しても、ニュース性が損なわれてしまいます。

ホームページ内のブログ

ホームページにブログを設置している場合は、1~2週間に1回ぺースで更新することがおすすめです。

ホームページのブログは、自社商品やサービスのポイント、商品やサービスを開発背景、お役立ち情報など、「ユーザーにとって価値のある情報」であることが重要です。

ユーザーにとって価値のある情報とは

  • 知りたいことが網羅されている
  • 他にはない独自性がある
  • 専門的な知識や経験に基づいている
  • 読みやすい文章やデザインにしている

ブログ記事が100・200と増えていくと、様々な検索キーワードに流入経路が生まれます。ユーザーとの接点を増やすことで、Webサイトのアクセス数が増加します。

また、専門性の高さがアピールできます。ブログ記事の本数が増えることで、それが信頼に繋がりコンバージョン率の向上にも貢献します。

ホームページの採用ページ

採用ページは、企業で新しい人材の採用を目的としたページです。更新は年1回~2回の更新で十分です。

毎年人材募集を行う場合は年度ごとに更新作業を行い、その年度の人材採用に関する情報を新たに掲載します。

新卒採用の場合、一般的には広報解禁日は3月1日です。そのタイミングに合わせて準備を進めておきましょう。

ホームページ更新の内製化・外注化、それぞれのメリット・デメリット

ホームページの更新を、自社内で内製化するか、委託先に外注するか悩むところです。内製化・外注化それぞれのメリットを比較し、自社にあった方法をご選択ください。

内製化するメリット

ホームページの更新を内製化するメリットは次の通りです。

  • コストが抑えられる

    ホームページの更新を外注すると、軽微な作業で数千円~、ブログ記事だと数万円~かかります。社内で更新すれば外注費用がかからないため、コストを削減できます。
  • スピーディに対応できる

    外注先と比較し社内であれば、コミュニケーションもスムーズなため、スピーディに更新することが可能です。
  • 社内にノウハウが蓄えられる

    自社にノウハウを蓄えられれば、ホームページを安定稼働に繋がります。
  • 情報漏洩のリスクや倒産リスクが抑えられる

    外注すると、外注先から情報が漏れるなど、自社がコントロールできないところにリスクが増えます。内製化すればコントロールできないリスクを抑えることができます。

外注化するメリット

ホームページの更新を外注化するメリットは次の通りです。

  • コンテンツのクオリティが上がる

    SEO対策に詳しい会社に原稿作成を依頼することで、検索エンジンの評価を高め、集客力の高いコンテンツが作成できます。デザインに関しても、クリエイターに任せることでクオリティが上がります。
  • 専門的な視点からのアドバイスがもらえる

    外注先によっては、ホームページの状況に合わせたアドバイスをしてくれます。専門的な知見を活用すれば、成果に繋がりやすくなります。
  • 社内リソースを有効活用できる

    Web部門に割いているリソースを社内の他の部署・部門で活用できます。
  • トラブル対応も任せられる

    ホームページが表示されなくなったりと、予期せぬトラブルは付きものです。日常的な運営は社内でできても、トラブル対応まで行うのは難しい場合があります。被害を最小限に抑えるのは、専門業者に任せるのがおすすめです。

ホームページの更新頻度を上げよう

ホームページを更新することは、Googleなどの検索エンジンにとっても、ユーザーにとっても有効です。

ホームページ全体のデザインを定期的に変更することは難しいと思いますので、まずは古く誤った情報を正しい情報に更新し、コラム記事やプレスリリースの定期的な発信を心がけましょう。

地道な努力にはなりますが、会社の顔であるホームページの更新を行い、事業成長へと役立てていただけたら嬉しいです。

当社、株式会社ワールドリンクでは法人のホームページの更新及び保守を代行するサービスを行っています。どのように更新すべきか悩んでいる方は、是非お気軽にお問い合わせください。

上原翔 写真

執筆監修者 上原 翔

株式会社ワールドリンク 代表取締役
1989年8月6日生まれ、東京都練馬区出身。20代前半にインターネットマーケティングを開始。その後、2017年に同社創業、代表取締役に就任。100以上の法人サイトの運営をサポートしている。

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