ホームページのSEO対策とは?12種類の施策について解説

ホームページのSEO対策

ホームページを活用したマーケティングには多くの手法が存在しますが、その中でも検索エンジンでの上位表示は非常に重要な施策の一つです。

検索エンジンを通じてホームページに訪れるユーザーは、特定の問題を解決しようとする明確な意図を持っているため、コンバージョンにつながる可能性が高く、ビジネスの成長に大きな影響を与えます。

しかし、初心者にとっては取っつきにくかったり、何から始めれば良いのか分からないことが多いでしょう。

実際に、ネットには誤った情報も多く、誤ったアプローチを取ると、検索エンジンからマイナスな評価を受ける可能性もあります。

そこでこの記事では、SEOの基本的な内容や必要性、12種類の具体的なSEO対策について初心者にも理解しやすい形で解説します。

SEOは常に進化していますが、もっとも重要で普遍的なSEO対策に絞り解説しますので、是非ご活用ください。

目次

SEO(エス・イー・オー)対策とは?

SEO(エス・イー・オー)は「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。

分かりやすくいうと、「Google」や「Yahoo!」といった検索エンジンの検索結果で、自社のホームぺージが上位に表示されるように最適化することです。

SEO対策で検索上位に表示

例えば、育毛剤を販売している会社であれば「育毛剤」「発毛促進」のようなキーワードで検索上位に表示されると、より多く見込み客がホームページに訪問してくれます。

言いかえると、見込み客をより集客できるキーワードを選定し、そのキーワードで検索上位に表示されるように対策するのがSEO対策です。

検索上位になるほどホームページの集客力が増す

SEO対策の最大の目的はホームページの集客数を増やすことです。

seoClarity(SEOクラリティ)が公開した検索順位別クリック率データ(日本)を見てみると、検索順位が高いほどクリック率が高くなることがわかります(2021年11月現在のデータ)。

検索順位クリック率
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%

引用元:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO

クリック率
検索結果に表示された回数のうち、ユーザーがクリックした割合
100回ホームページが表示されたうち8回クリックされれば、クリック率は8%です。

2021年時点では、検索1位と検索2位で約2倍、検索1位と検索5位では約5倍のクリック率の差があります。

検索上位を狙うことが、集客に効果的であることがわかるでしょう。

SEO対策はGoogle対策を意識する

検索エンジンにはいくつも種類があるものの、全てのエンジンに対してSEO対策をする必要がありません。

日本国内の検索エンジンのシェア率を見ると、Googleがパソコンで「76%」スマホで「84.16%」と圧倒的なシェア率を誇っています(2024年8月現在)。

パソコンのシェア率(2024年8月)

順位検索エンジンシェア率
1位Google76%
2位bing16.08%
3位Yahoo!6.52%
4位YANDEX0.43%
5位DuckDuckGo0.42%

引用元:statcounter「Desktop Search Engine Market Share Japan Aug 2024」

スマホのシェア率(2024年8月)

順位検索エンジンシェア率
1位Google84.16%
2位Yahoo!13.45%
3位bing0.93%
4位DuckDuckGo0.36%
5位CocCoc0.34%

引用元:statcounter「Mobile Search Engine Market Share Japan Aug 2024」

また、パソコンで「6.52%」、スマホで「13.45%」のシェア率を誇るYahoo!も、Googleの検索エンジンを使用しています。以下、Googleの発表の抜粋です。

2001 年から 2004 年にはヤフー株式会社に対し、Google の検索エンジンを提供していました。そして、本日、ヤフー株式会社に対して再び検索技術をライセンス提供することになったことを発表いたします。

引用元:Google Japan Blog 「Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために/2010年7月27日火曜日

つまり、Googleに向けたSEO対策をすれば、GoogleとYahoo!を合わせてパソコンで「82.52%」スマホで「97.61%」のシェアを狙ったSEO対策を行っていることになります。(2024年8月現在)

特別な戦略がない限り、SEO対策はGoogleのみで問題ないでしょう。

パソコンでシェア2位の「bing(ビング)」は、Microsoftの検索エンジンです。

WindowsOSのパソコンの場合、デフォルトのブラウザは「Microsoft Edge(エッジ)」です。Edgeは検索エンジンとして、bingをデフォルトで使用しているため、パソコンだとbingが2位のシェア率(16.08%)を誇っています(2024年8月時点)。

なぜ企業ホームページにSEO対策が必要なのか?

ホームページのコードを打つ男性

企業ホームページは、次の5つのポイントからSEO対策が必要です。

中長期的な集客に効果的

SEOで上位表示を獲得すると、検索エンジンを利用するユーザーにリーチできるため、高い集客力を期待できます。また、上位表示されている間は集客力が持続するため、中長期的に安定した集客が可能です。

SEO対策を施して効果が出るまでには、一般的に4ヶ月から1年程度かかります。

また、右肩上がりに効果を上げていくためには、継続的なホームページの更新やブログを運用することなど、労力がかかるのは間違いありません。

多くの会社がリソース不足でSEOに力を入れられていないからこそ、集客効果が長期間にわたり期待できます。

広告費などのコストが削減できる

ウェブ広告やポスティングなどのマーケティング手法は、基本的に広告料を支払った期間のみ掲載され、集客期間が限定的です。

SEOとは違い広告費に応じて瞬発的な集客力が期待できる魅力は大きいものの、広告費をかけ続けなければならないといったデメリットがあります。

SEOで自然流入が右肩上がりに増えていけば、広告費用をかけなくても集客が見込めるため、中長期的にみて広告費用の削減に繋がります。

お客様のニーズが把握できる

Search Consoleというツールを使うと、どんな検索キーワードで、どのページにユーザーが訪問しているか調べることができます。

以下の写真では、一番上の検索キーワードで204回、2番目の検索キーワードで59回のクリックが発生しています。

サーチコンソールの結果

どのようなキーワードでユーザーが訪問しているか、つまりニーズを分析できるためホームページ運営の戦略立案に役立てることができます。

また、ホームページへの訪問数とコンバージョン数を比較するなど、詳しいホームページ分析を行うことでボトルネックを見つけ出し、数値に基づいた改善につなげることができます。

会社の信頼性の向上に繋がる

人間の心理としても、検索上位に表示されているページの情報は信頼できると認識するバイアスが働きます。

そのため、SEO対策により検索上位に表示されることで、間接的に会社の信頼性の向上にも繋がります。

お問い合わせや資料請求、採用数、メディアからの取材依頼といった様々な効果が期待できます。

具体的なホームページSEO対策12選

SEO対策の会議をするチーム

具体的なホームページのSEO対策を紹介します。

1. ユーザーの検索キーワードを予測し、適切に配置する

検索キーワードとは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで調べる語句です。

たとえば「ホームページ リニューアル」というワードで検索すると、ホームページのリニューアルに関するページが検索結果に表示されます。

もし「ホームページのリニューアルサービス」を販売している会社なのであれば、「ホームページ リニューアル」の検索キーワードで検索上位に表示したいですよね。

このように、狙ったキーワードで検索上位に表示するように対策するのが、SEO対策の中でも重要度の非常に高い対策といえます。

もう少し細かくいえば、次の①~④の順で対策します。

  1. 見込み客が検索するキーワードを洗い出す=キーワード選定
  2. 調査したキーワードの市場規模を調査する=検索ボリューム調査
  3. 検索上位(10位以内)のライバルサイトを調査する=ライバル調査
  4. 選定したキーワードで上位表示されるようにホームページを設計する=キーワード設計

ここで重要なのが①と②です。

キーワード選定と検索ボリューム調査を外してしまうと、どれだけホームページを作りこんでも、見込み客に見てもらう機会が得られません。

検索ボリューム
そのキーワードがどれだけ検索されているかを示す指標です。基本的には月間あたりの数値で語られます。

見込み客の調べそうなキーワードのうち、市場規模もある検索キーワードを選定した上で、適切にホームページを設計します。

まずは、自社のホームページにどんなキーワードが設計されているのか「ホームページのキーワードの確認方法と変更の手順」でご確認ください。

2. ユーザー第一の良質なコンテンツを制作する

さまざまなSEO対策の中で、最も重要になるのが良質なコンテンツを制作することです。

Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。

引用元:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成|Google検索セントラル

良質なコンテンツでは漠然としているので、次のように定義します。

良質なコンテンツとは、ユーザーの悩みや疑問を解消したり、ユーザーがしたいアクションがストレスなく実行できるコンテンツであり、そのコンテンツが扱うトピックの専門家が十分な労力を費やして作ったコンテンツです。

つまりは、ユーザーが抱えている悩みを専門的な知識に基づいて解決し、且つ、情報が丁寧でわかりやすくデザインされている必要があります。

専門的な知識に基づいてコンテンツを作ろうとすると、専門用語を使ってしまったり、内容が難しくなってしまいがちです。しかし、それでは良質なコンテンツとは言えません。

ユーザーにとってわかりやすさを意識した「役に立つコンテンツ」の作成を目指しましょう。

3. ホームページ内を回遊しやすい構造にする

ホームページを回遊しやすい構造にしておくことが、SEO対策の中でも重要度の高い項目です。

ホームページ内のページとページを繋ぐ「内部リンク」を張り巡らせることで回遊しやすい構造を作ります。

Googleをはじめとする検索エンジンは「クローラー」というロボットが、内部リンクを辿りホームページ内を回遊し、ページを評価していきます。

内部リンクがないとクローラーが回遊できないため、Googleがページを見つけられず検索結果に表示されないのです。

Google では、主にクロール済みのページからリンクをたどることで新たにページを発見しています。

引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド|Google検索セントラル

全ページに内部リンクを適切に張り巡らせることで、ホームページの構造をGoogleが認識できます。

内部リンクには次のような種類があるため、ホームページ内で全て使用しましょう。

パンくずリスト

パンくずリストは、ユーザーが「現在どこのページにアクセスしているか」を視覚的に確認できるナビゲーション要素です。

ワールドリンクのパンくずリスト

ユーザー自身がどの階層にいるのかを分かりやすくしたり、前のページやTOPページに戻りやすくするメリットがあります。

パンくずリストは、サイトの構造やコンテンツの従属関係を検索エンジンが理解するためにシグナルとして使われるため、パンくずリストの設置は必須です。

また、検索エンジンから見ても重要なページやキーワードが理解しやすい構造にしておくことが大切です。

通常は、画面の上部に設置されることが多いです。

パソコンではサイトのページ上部、スマートフォンではハンバーガーメニューに設置されることが多いメインメニューを「グローバルナビゲーション」と呼びます。

グローバルナビゲーションの最大の目的は、ユーザーに対してサイトの全体的な構造や大項目などのアウトラインを示す役割ですが、SEO上の効果も期待できます。

グローバルナビゲーションは、サイト上のあらゆるページから内部リンクを受け取り1クリックでアクセスできるます。

それだけ重要なページとGoogleが認識するため、ホームページ内の他のページと比べて検索上位に表示されやすくなります。

ホームページの場合は、「会社概要」や「サービス紹介」など、Webサイトのメインとなるページをグローバルナビゲーションに設置するのが一般的です。

サイドバー

サイドバーは、コンテンツの横にある余白を活用した内部リンクです。

ワールドリンクのサイドバー

グローバルナビゲーションでは内部リンクしない、カテゴリーやページ、検索窓、バナーなどを内部リンクとして設置します

スマホの場合、画面幅に制限があるため、サイドバーではなく、コンテンツの下などに設置されます。

フッター

フッターとは、コンテンツの最下部に表示される全ページ共通のエリアです。

ワールドリンクのフッター

コンテンツを一番下まで見てくれた方が辿り着くエリアのため、グローバルナビゲーションやサイドバーとは役割が異なり、主に「必要情報を掲載する」「最後の回遊を促す」という2つの目的で使われます。

  • 必要情報を掲載する:企業情報、プライバシーポリシーや利用規約、サイトマップ、お問い合わせフォームなど、ホームページを運営する上での必要情報を載せたページへの内部リンクを貼る
  • 最後の回遊を促す:人気や新着のブログ記事、SNSリンクなど、ここまで回遊しなかったユーザーが最後に興味を持つ情報で回遊を促す

少なくとも必要情報の掲載は行いましょう。ホームページの信頼性を保つのに重要な要素です。

HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップとは、サイト内にある全ページのリンクが貼られたリンク集のようなページを指します。

カテゴリーなどで種別してリンク一覧が表示されます。

htmlサイトマップ

実際、HTMLサイトマップを利用してページを探すユーザーはあまり多くはないものの、ホームページの全体像を把握し、管理するのにも役立ちます。

サイトマップには、ユーザー(人間)にサイト構造を伝える役割がある「HTMLファイル」と、検索エンジンのクローラーにサイト構造を伝える役割がある「XMLファイル」の2種類があります。

ページ内の内部リンクとは、ページ内のテキストやバナーに直接設置する内部リンクです。

関連度の高いページ同士を内部リンクで繋ぐことで、ユーザーが内部リンクを辿り、知りたい情報にたどり着きやすくなります。その結果、ユーザビリティの向上が期待でき、サイトの評価を上げることにも繋がります

ユーザービリティ
日本語で「使いやすさ」「有用性」などを意味する英単語です。Web業界では、ユーザー視点で見たホームページやサービスの使いやすさを指します。

ページ内に内部リンクを貼る際は、リンクの内容を表すテキスト「アンカーテキスト」とリンク先ページ内容を整合させることが重要です。

SEO対策にあまり取り組んでいないホームページでは、「https:xxx~」のようなURLにリンクを貼っているケースがあります。しかし、ユーザーからすればURLだけではリンク先のページの内容が理解できず、ユーザービリティが低くなります。

例えば、「https://world-link.info/update-merit/」の記事に内部リンクを貼る場合は、「ホームページの更新頻度」というようなユーザーがリンク先ページの内容を理解できるアンカーテキストにリンクを貼りましょう。

4. 権威性を高める会社・運営者情報を掲載する

ホームページの運営元が、その分野における経験や専門性を有していることを会社情報ページ等に掲載します。

Googleの「General Guidelines(品質評価ガイドライン)」において、ドメインの権威性はページ品質評価の最重要項目の1つとして定義されています。

ページ品質評価の最重要項目は、E-Experience(経験)、E-Expertise(専門性)、A-Authoritativeness(権威性)、T-Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとって「E-E-A-T」と表されています。

権威性(Authoritativeness)とは、第三者から見て情報を発信している人や企業、団体が優れているとみなされているかという指標になります。

許認可、資格、メディア掲載履歴などをホームページに掲載する

ホームページの会社概要ページに最低限「運営者(代表者)の個人名」「住所」「電話番号」「設立年月」などを載せますが、それだけでは足りません。

以下のような客観的事実があれば、積極的に掲載します。

権威性を高める情報
  • 公的機関(政府、政府関係機関、官公庁、地方自治体など)との関係がわかるもの
  • 取得している許認可(免許、届出、登録証など)
  • 保有する資格、学位、経歴など
  • 受賞歴
  • メディア(新聞・NHK・民放テレビなど)の掲載履歴
  • 取引先企業/導入企業

多くの中小企業には、上記のような情報がないケースが殆どでしょう。だからこそ、権威性を高めるような情報を集めることは、SEOに優位に働きます。

代表者・執筆者のプロフィールを掲載する

代表挨拶や代表者のプロフィールを掲載しているホームページを見かけますが、権威性をアピールするために重要な要素です。

代表挨拶は、想いを伝えることはもちろんですが、このページが「集客の窓口」であることも忘れてはいけません。見込み客が検索したくなるキーワードを予想したうえで、ページを作ることが大切です。

また、代表挨拶はメディア戦略としても有効です。人間性のわかるような文章を作成することが様々なオファーに広がっていく可能性があります。

ブログやコラムを運営する場合は、執筆者の情報を各ページに設置することも重要です。200~300文字程度でまとめ、記事上部や最下部に、肩書や顔写真を添えて掲載すると効果的です。

あわせて、執筆者の情報から詳細なプロフィールページへ遷移させることがさらに有効です。プロフィールページでは、肩書の他、略歴、実績、受賞歴など権威を示せる内容や、仕事に就いた経緯、この会社で実現したい事などといった人間性のわかる文章も含めるといいでしょう。

関連記事:【テンプレート付】プロが使うホームページのプロフィールの書き方!

5. 導入事例・お客様の声を掲載する

ホームページへの信頼性を高めるために、導入事例やお客様の声を活用するのも一つの手です。

導入事例やお客様の声は、ユーザーがより安心してサイトを利用できるようになりますよね。当社でも導入事例を掲載していますが、新規の顧客獲得につながる重要なコンテンツとなっています。

また、導入事例やお客様の声を掲載することで、紹介されたお客様のホームページからリンク付きで紹介をしてもらえる可能性があります。

お客様のホームページからリンクを得ることで、ホームページ自体の評価を高めることができるので、積極的に導入事例やお客様の声を掲載するようにしましょう。

6. 代替テキスト(alt属性)を設定して、画像検索への最適化も実施する

ホームページに掲載する画像には、「代替テキスト(alt属性)」を設定し、画像検索にも対応した最適化を行います。

代替テキストとは、Webサイトに含まれる画像の代わりになるテキストのことです。画像それぞれに設定することができます。

代替テキストの確認方法

通信環境で画像や動画が表示されない場合や、視覚障害の方のために、画像を文字情報で代替したり、音声で読み上げたりする際に使用します。

Googleは、通信環境に問題のある地域や障害のある方でも、誰でも楽しんで使えるようにすることを掲げており、代替テキストはその上で必要な要素となります。

誰もがウェブを利用し、楽しめるようにすること。それが Google の目指しているものです。

引用元:about google

7. SNSを運営する

SNSを運営することで、第三者によりサイト名や固有名を引用される「サイテーション」の獲得に繋がります。

被リンクとは異なり、実際にサイトへのリンクは必要なく、SNS上でサイトやサービスについて言及されるだけで良いので、被リンクよりも集め易いです。

またGoogleの「General Guidelines(品質評価ガイドライン)」には、コンテンツ作成者の評判やコンテンツ評価のために、場合によってはSNSを参考にする旨が書かれています。

SNSでも評判が高まるように運営することがホームページのSEOにも反映されることを意味します。

8. アクセシビリティを改善する

SEOに根源は「ユーザ―の役に立つ」に集約されます。全てのユーザーにとっての使いやすさである「アクセシビリティ」は、デザインを設計する上で極めて重要な要素です。

例えば、背景とテキストのコントラストに差を出すことや、ボタンをボタンぽい浮き上がるデザインにするなど、ユーザーが何も考えなくても直観的に使えるホームページにすることが求められます。

掲載している画像が荒かったり、お問い合わせフォームが複雑だったりするだけで、ユーザーが離れてしまいかねません。

アクセシビリティの良し悪しは、何度も見て慣れてしまうと判断しづらくなります。ターゲットに近い第三者にホームページを見てもらい、ざっくばらんに意見をもらうのが改善に役立つでしょう。

9. 被リンクを獲得するように動く

Googleは、被リンクを「コンテンツが有益なものである」という証拠だと解釈しており、多くのサイトからリンクが張られている良質なサイトとして高い評価を得ることができます

被リンク
外部のサイトから自分のサイトに張られたリンクのことです。バックリンクや外部リンクとも呼ばれます。

被リンクには「良質なリンク」と「悪質なリンク」が存在し、良質なリンクはSEO対策に効果的ですが、悪質なリンクは逆に評価を落としペナルティを受ける可能性があります。

良質なリンクとは、「関連性の高いサイトやページからのリンク」であり、自然な形のリンクです。特に被リンク元のドメインが強いほど、良質な評価が得られるため、積極的に被リンクを集めましょう。

悪質なリンクとは、関連性の低いサイトからのリンク、購入したリンク、リンクファームと呼ばれるリンクを大量に生成する不正サイトからのリンクなどです。

10.ホームページを定期的に更新する

新着情報やお知らせが更新されずにほったらかしのホームページは、「この会社は一年以上も変化がないのだろうか?」「今も営業しているのだろうか?」とユーザーに不満を与えかねません。

また、Googleのアルゴリズムには、ホームページの新鮮さを評価するQDF(Query Deserves Freshness)が組まれてます。

ホームページの更新、アップデートはユーザーと検索エンジンどちらにもメリットがあるため定期的な更新を心がけましょう。

会社概要などは頻度高く更新することはありませんので、おすすめは新着情報やお知らせの更新です。3ヶ月に1回を目処に更新するといいでしょう。

関連記事:ホームページの更新頻度の目安は?更新頻度が低いデメリットも併せて解説

11.0.1秒でも速くページを表示する

2017年にGoogleが行ったモバイルにおける表示速度の調査では、ページ表示までに3秒以上かかると、ユーザーの53%が離脱することがわかっています

また、ページ表示速度が遅くなるとユーザーの直帰率が高くなることを示したデータも報告されています。

  • 表示速度が1秒から3秒まで落ちると、直帰率は32%増加する
  • 表示速度が1秒から5秒まで落ちると、直帰率は90%増加する
  • 表示速度が1秒から6秒まで落ちると、直帰率は106%増加する
  • 表示速度が1秒から10秒まで落ちると、直帰率は123%増加する

引用元:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed|Think with Google

直帰率
Webサイトを訪れたユーザーが、最初にアクセスしたページから他のページに遷移することなく離脱した割合です。

このデータが2017年と数年前のため、現在はユーザーが遅いページにより大きなストレスを感じる可能性が大いにあります。

表示が遅くなる原因として、容量の大きい画像や動画が埋め込まれている場合があります。ページの容量に気をかけて、0.1秒でも速く表示するホームページを目指しましょう。

12. 常時SSL化に対応する

常時SSL化とは、セキュリティを向上させるためにインターネット上のデータ通信を暗号化することです。

SSL化されているページは「https」からURLがはじまり、未対応の場合は「http」からURLが始まります。

2018年よりGoogle Chromeでは、常時SSL化されていない「http」サイトでは警告を表示するようになりました。

httpで表示されるアラート

このように、常時SSL化に対応していないページを明確に危険視しているため、常時SSL化はSEO対策において必須の対策といえます。

Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめします。

引用元:ランキング シグナルとしての HTTPS|Google検索セントラル

Googleが提示するSEO対策に関するドキュメント

SEO初心者は、Googleから提示されている以下2つを確認しておくことがおすすめします。

簡単にいえばSEOのルールブックです。SEOに取り組む場合に押さえておくといいでしょう。

Google検索セントラル

Google検索セントラル

Google検索セントラルは、Googleが提供するWebサイト管理者向けのサポートコンテンツやツールの総称です。

SEO対策の基本から具体的な設定についてまでGoogleから示されているため、Web担当者には欠かせない情報です。

Google検索セントラルには、SEOやWebの知識がない人に向けた「SEO の基本 」というドキュメント類が用意されています。

「SEOの基本」だけでも確認すると良いでしょう。

品質評価ガイドライン(General Guidelines)

Googleが公開している品質評価ガイドライン(General Guidelines)は、Googleの世界各地の品質評価者が、検索結果の品質をチェックして、フィードバックするためのガイドラインです。

主な評価項目は、「Needs Met」「Page Quality」「ユーザビリティ」の3点です。

  • Needs Met:ユーザーの需要に合った質・量の情報をストレスなく提供できているかが対象です
  • Page Quality:その情報が本当に信頼できるのか、特にE-E-A-T、YMYLが指針になります
  • ユーザビリティ:操作のしやすさ、読みやすさなどが対象です

E-E-A-T
「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素を表す略語で、情報の品質と信頼性を判断する際の重要な評価基準になっています。

YMYL
YMYLは「Your Money or Your Life」の略語で、日本語に訳すと「あなたのお金、あなたの生活」です。お金や健康などのユーザーの生活にクリティカルな影響を与えるジャンルは、情報の品質と信頼性のより厳しく評価します。

SEO対策の検証に使用するツール

SEO対策の状況を検証するために、次のツールの使用は必須です。

Search Console

Search Console

Googleが提供するSearch Console(サーチコンソール)は、ホームページにどんな検索キーワードでユーザーが流入したか等アクセス前のデータを取得できる無料ツールです。

SEO効果の検証や改善案の発見はもちろんのこと、見込み顧客のニーズを発掘し、自社サービスに対しての需要などを探ったり、作った方がいいコンテンツを把握することも可能です。

Google Search Console は、Google 検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービスです。

引用元:Search Console の概要

SEO対策を行ううえで導入は必須といえます。

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、URLを入力するだけで、Webページの読み込み速度をGoogleのスコアで表示するブラウザツールです。ブラウザツールなのでダウンロード不要です。

携帯電話とパソコンそれぞれの読み込み速度がそれぞれ100満点で点数化され、読み込み速度を改善する具体的な方法も教えてくれます。

高い点数を目指した方がいいのは勿論ですが、PageSpeed Insightsのスコアは海外から測定されるため、そもそも日本のWebサイトのスコアは低くなりやすいです。

特にモバイルサイトの分析では、4G通信を前提にしているためパソコンサイトの表示スコアより低くなりやすく、20~30点台になることも珍しくありません。

モバイルサイトで40点台でも決して低くない数字のため、まずはモバイルサイトで40点台を目標にするのがいいでしょう。

ワールドリンク

株式会社ワールドリンクのホームページも、以下の通りモバイルで100点中41点です。

PageSpeed Insights ワールドリンクの点数

ラッコツールズの見出し(hタグ)抽出

ラッコツールズの見出し(hタグ)抽出は、URLを入力するだけで、Webページのタイトル(titleタグ)や見出し(hタグ)を抽出してくれるツールです。

自社のホームページのタイトルや見出しに設定されているキーワードが確認できるため、キーワード確認に有効なツールです。

また、ライバルサイトのタイトルや見出しの抽出に活用できるため、ライバルの分析にも役立ちます。

まとめ

今回は、ホームページのSEO対策の基本について解説しました。SEO対策は中長期的なウェブ集客の軸になる重要な施策であることがご理解いただけたかと思います。

SEO対策は小手先のテクニックではなく、「ユーザーの役に立つ」ことに重きをおいて構築することが重要になってきています。

Googleの方向性に合った正しいホームページの設計と運営を行っていれば、自然とSEO評価を受け順位アップが見込めるようになります。

SEOには即効性のある施策はありませんが、地道にコツコツ積み上げることで大きな成果をもたらします。継続的にユーザーに価値あるコンテンツを提供することが成功への鍵となります。

自社でSEOに強いホームページの設計までできない場合、専門業者に依頼することをおすすめします。株式会社ワールドリンクでは、キーワードの選定やコンテンツの最適化、内部リンクの構築など、300に渡る項目からSEO対策を施します。

株式会社ワールドリンクでは、無料ホームページ診断サービス「WebDockを実施しています。

独自ノウハウと200以上のホームページを分析した経験をもとに、貴社のホームページを無料でデータ分析します。しつこい勧誘は一切ありませんので、安心してご利用ください。

上原翔 写真

執筆監修者 上原 翔

株式会社ワールドリンク 代表取締役
1989年8月6日生まれ、東京都練馬区出身。20代前半にインターネットマーケティングを開始。その後、2017年に同社創業、代表取締役に就任。100以上の法人サイトの運営をサポートしている。

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